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増えている脳ドック、脳卒中外来
最近では、健康志向や、脳卒中の危険性などが話題になる中で、脳ドック、脳卒中外来を開設する医療機関が増えてきています。
ただ、まだ脳ドックを受けたことがないという方も多いのではないでしょうか。そんな人のために脳ドックについてご紹介したいと思います。
脳ドックでは、脳のさまざまな病気に関する危険性を調べます。また、脳だけでなく、全身の健康状態から病気になるリスクを予測することもできます。
脳ドックを探すには、脳ドック学会のホームページを参照するとよいでしょう。脳ドック学会では、学会に認定された医師がいる医療機関で、届出のあったところを紹介しています。
また、選ぶ際には、必要な検査項目を守っており、神経内科や脳神経外科の専門医がいる医療機関を探すようにするとよいでしょう。
脳ドックの費用
脳ドックには、基本的に健康保険が適用されません。1回の検査で、約5万円〜10万円の料金がかかります。
決して安いとはいえませんが、日本人の死亡原因の上位に食い込んでいる病気の兆候を調べるためには無駄にはならないのではないでしょうか。
料金については、検査を受ける前にあらかじめ問い合わせておくのもよいでしょう。
脳ドックの検査項目
検査内容は、医療機関によって多少異なりますが、およそ以下のような点を調べていきます。検査には半日〜1日程度を要します。
1.問診
健康状態を知るために、問診票に自分で記入していきます。本人や家族の病歴、食事内容、生活習慣などについて質問されます。
2.身体所見の診察、神経学的診察
外見の観察(体型、顔色など)、身体測定、心臓や頸部の動脈の聴診などを行います。
また、手足・目の動き具合、感覚機能などをチェックして、神経の異常を調べていきます。
3.血液検査
血液を調べて、動脈硬化が進んでいるかを検査します。
4.尿検査
尿のたんぱく、糖、潜血、ウリビリノーゲンなどを調べます。
5.心電図
心臓の機能を調べます。不整脈や虚血性心疾患についてわかります。
6.頭部MRI(磁気共鳴画像)
小さな脳梗塞や病変を検出するのに役立ちます。
7.頭部MRA(磁気共鳴血管撮影)
MRIを利用した脳血管の検査です。血管の画像を得ることができます。
8.頸動脈超音波検査
頸動脈を流れる血液の速度や動脈硬化の有無がわかります。
脳ドックを受けたほうがよい人とは?
脳卒中の危険度は、年齢とともに高くなるので、50歳以降の方は必ず一度は受けましょう。高血圧などのリスクを抱えている方も、年齢に関わらず検査を受けておいたほうがよい場合があります。
また、家族に脳卒中、くも膜下出血の患者さんがいる場合、そうでない人に比べて、動脈瘤が破裂する危険性が高いことが分かっています。家族歴がある方は、早めに調べておくとよいでしょう。
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脳ドックとはどのようなものか?関連エントリー
- CT、MRI検査で脳の血管を調べる
- 脳内の血管を詳しく調べていく方法には、CT検査、MRI検査などがあります。症状がない脳梗塞や脳出血が見つかることもあります。
- 生活習慣病と心臓のチェック
- 血液検査による生活習慣病のチェックは、脳梗塞のリスクを調べるのに欠かせません。また、心臓に異常がないかを調べて、不整脈などが起こっていないか調べます。
- 脳ドックの検査結果と生活の見直し
- 脳ドックの検査を受けた後は、検査結果をきちんと見直して、これからの生活に役立てていきましょう。異常がなかった場合も、気をつけていきましょう。
- 未破裂動脈瘤への対処法
- 脳の検査で、くも膜下出血をまねく恐れのある動脈瘤が見つかる場合があります。ここでは、未破裂の動脈瘤への対応や治療の考え方を解説していきます。