吸入方法は自分に合ったものを選ぼう
ぜんそくの治療には、吸入ステロイドなどの、吸入タイプの薬が多く使われています。吸入薬は、薬の成分がすばやく気道の粘膜から吸収されるため、他の種類の薬に比べて、早く効果があらわれるというメリットがあります。
また、少量でも効果を発揮し、炎症が起こっている部分だけに作用するので、副作用もそれほど心配する必要はありません。吸入方法は大きく分けて
- エアゾールタイプ(加圧式定量噴霧吸入)
- エアゾール+スペーサー(吸入補助付きエアゾール)
- ドライパウダー
- 電動ネブライザー
の4種類ありますが、それぞれ長所・短所があり、適している人が違います。医師と相談して、もっとも自分に合っている吸入方法を選ぶようにしましょう。
エアゾールタイプ(加圧式定量噴霧吸入)
- 概要: ボンベの底を押すと、薬剤が霧状に噴射される
- 該当薬: サルタノール、フルタイド、メプチン、インタール、キュバール、タウナス、オルベスコ など
- 適している人: 成人には適しているが、乳幼児や小児には適していない
- 長所: 吸入に時間がかからない。また、発作時でも使いやすい
- 短所: 口の中に薬が残ることがある。乳幼児には使い方が難しいので適していない
エアゾール+スペーサー(吸入補助付きエアゾール)
- 概要: エアゾールタイプのものがうまく使えない場合、吸入ステロイド薬を使う場合に用いる
- 該当薬: サルタノール、フルタイド、メプチン、インタール、キュバール、タウナス、オルベスコ(エアゾールタイプと同じ)
- 適している人: 乳幼児、小児、成人にまんべんなく適している
- 長所: 口の中に薬剤が残りにくく、自分のペースで吸入可能
- 短所: 使用後には手入れが必要で、まれに器具内に薬剤が残ることがある
ドライパウダー
- 概要: 粉末状の薬剤を勢いよく吸い込んで吸入する
- 該当薬: フルタイド、アドエア、スピリーバ、セレベント、パルミコート など
- 適している人: 小児、成人には適しているが、乳幼児には適していない
- 長所: 自分のペースで吸入可能
- 短所: 吸い込む力が必要り、呼吸機能が低い方は使用できない。また、薬剤が口の中に残ることがある
電動ネブライザー
- 概要: 専用の器具で、液状の薬を霧状にして吸入する
- 該当薬: ベネトリン、アレベール、ビゾルホン、インタール、パルミコート など
- 適している人: 乳幼児、小児、成人にまんべんなく適している
- 長所: 口の中に薬剤が残りにくく、自分のペースで吸入可能
- 短所: 吸入器具が比較的高価。吸入にも多少時間がかかる
スポンサード リンク