発作を招きやすい人の共通点
年間2000人以上の方がぜんそくで死亡
ぜんそくが原因で亡くなる方は、日本では年間2000人以上いることが分かっています。これは先進国の中でも比較的多い人数であり、ぜんそくに対する理解がまだまだであることを示していると思われます。
ただし、入院するほどの重症なケースや亡くなるケースはじょじょに減少しています。これは、ぜんそくの治療が発作をしずめる方法から、発作を起こさせないための治療法に移行してきたことによるものと考えられます。
ぜんそくで命を失うというのは、主に重い発作で窒息してしまったという場合です。年齢別にみると、ほとんどが成人であり、9割以上が高齢者というデータがあります。こどもがぜんそくで亡くなるというのはごく僅かです。
重要なことは、ふだんの治療をおろそかにしないことです。症状が軽くても、薬を正しく服用して何かあればすぐに受診するようにしましょう。
発作を招きやすい人とは?
重い発作を起こしてしまう人には、いくつかの共通点がみられます。ぜんそくを甘くみないで治療を怠らないことが大切です。
■病院には忙しくて行ってられないという方
仕事や学校を優先しすぎて無理をしていると、突然の発作を起こしてしまうことがよくあります。空いた時間は積極的に見つけるようにして、早めに病院にいきましょう。
■症状も軽いし、放置しておいても大丈夫と考えている方
ぜんそくはそのまま放っておいても良くなるということはありません。症状が軽いうちに治療をすすめないと、気道の炎症がすすみます。結果、どんどん悪化して日常生活に支障をきたすまでになります。
■薬があるから平気だという方
発作が起きているだけ薬を使って抑えるという方法では、根本的な治療にはなりません。薬だけに頼らないように、発作を予防していく治療が大切です。
また、自己判断で薬を増やしたり減らしたりするのは止めましょう。思わぬ副作用で他の症状が出る場合があります。
■調子が良くなったから通院は止めようと考えている方
少し改善されたからといって、すぐに通院を止めてしまうのはいけません。再び発作をおこさないようにするためにも、医師の判断を聞くようにしましょう。
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