発作が起こりやすいときを知っておく
ぜんそくの発作は、ある程度起こりやすいときというものが決まっています。季節の変わり目や天候の変化、深夜などの時間帯に、多くの人が発作を起こしています。
多くの人に共通しているので、自分にも当てはまるパターンがあるはずです。ぜんそく日誌を毎日書いていれば、発作が起こった時間帯、そのときの動作、食べていたものなど、なんらかの共通事項が見えてくるでしょう。
発作が起こりやすい条件を把握できれば、できる限り回避することができるようになります。天候や季節などが発作の引き金になっている場合、完全に避けることは難しいですが、心がまえをして準備することで対処がしやすくなります。
発作の前の異変に注意
発作の前には、なんらかの前ぶれ症状があることも多いです。早い段階で食い止めるためには、どんな小さな異変でも見逃さないようにしましょう。
発作の前兆だと思ったら、早めに休息状態に入って、薬で発作を抑えていきましょう。
成人の場合の前ぶれ
- 鼻水、くしゃみ、鼻づまりがある
- のどに違和感がある
- 咳の回数が増え、息苦しくなる
- 微熱がでてくる
こども(乳幼児)の場合の前ぶれ
- 落ち着きがなくなる
- 熱が出る
- 咳払いをする
- いきなり機嫌が悪くなる
- 涙目になる
発作が起こりやすいとき
季節の変わり目
季節の変わり目に発作を起こす人が多いですが、とくに9月〜11月には要注意です。気圧の変化で冷え込みが増したり、ハウスダスト(動物の毛、ダニ、カビなど)が飛散するためです。
深夜・明け方
睡眠中は、ステロイドホルモンの分泌量が低下して、気管支が収縮しやすくなります。結果、発作が起こりやすくなります。
天候の影響
天候の変化によって、気温、湿度、気圧などが急激に変わると、発作が起こりやすくなります。
はげしい運動後
はげしい運動をした後は、気管支が刺激されて発作が起こることがあります。運動誘発性ぜんそくともいい、こどもに多い発作です。
飲酒
アルコールを肝臓で分解する際に出るアセトアルデヒドの影響で、気管支が過敏になり、発作が起こります。
過労
過労や疲れは、体調を崩しやすくなり、発作を引き起こします。アレルギー反応も出やすくなります。
月経
女性では月経も引き金になることがあります。月経の数日前に発作が起こり、症状が悪化することがあります。月経がはじまると軽減していきます。
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