喘息の入院治療
このようなときには入院治療
中発作で治療を受けても症状が改善しないときや、大発作などの重い症状が出た場合には、入院がすすめられています。
自宅で薬物治療を続けていても楽にならないばかりか、呼吸困難で息苦しい状態が続いてしまうおそれがあります。
以下のような場合の時にも、入院が検討されます。
- 中発作で受診し、2〜4時間の治療を受けても、呼吸機能の回復が十分でない場合
- 中発作で受診し、1〜2時間の治療を受けても、症状がいっこうに改善しない場合
- 大発作で受診し、1時間以内に治療の効果がみられない場合
- 以前大きな発作を起こして入院したことがある場合
- 症状が出てから受診するまでに、1週間ほど経過している場合
- 交通事情などで再度来院することがむずかしい場合
- 精神疾患がある場合
- ほかの呼吸器の病気を併発している場合
入院後の治療内容
入院では基本的に薬物治療が中心となります。夜間や早朝に発作が起こらなくなれば、退院することがきます。
薬物治療に入る前には、まず症状が落ち着くまで酸素吸入を行います。そして、気管支拡張薬やステロイド薬などを点滴・静脈注射して、気管支の炎症を抑えていきます。
これらの薬物治療を受けても症状の改善がみられない場合、症状が急激に悪化している場合、もしくは呼吸レベル・意識レベルが低下している場合は、ICUで集中治療を受けることになります。気管に管を通して、人工呼吸器での管理が行われます。
退院の条件
以下のような条件に合えば、退院が検討されます。
- 歩いても息切れがしない
- 気管支拡張薬の効果が4時間以上持続する
- 発作で夜間や早朝に目を覚ますことがない
- 吸入器やスペーサーを使用できる
- 退院後の服薬の仕方を確認している
- 退院後の発作の管理法を確認している
- 退院後の治療計画が立ててある
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