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老人性難聴
老人性難聴とはどのような病気か
老人性難聴とは、高齢者にみられる聴力の低下のことをいいます。難聴の程度には、個人差も大きくみられます。
だれしも歳をとれば耳が遠くなり、聴力が低下していくのはある程度防ぎようのないことです。
ただし、聞こえが悪くなっている原因に、病的な要素がかかわっていないか確認しておく必要はあります。
老人性難聴では、完全に聴力が失われてしまうことはありません。補聴器を利用することによって、生活の不自由をなくすことができます。
老人性難聴の原因
歳をとることにより、音を伝える蝸牛(かぎゅう)の感覚細胞にも老化が起こります。蝸牛からの情報を伝える神経や、音を確認する大脳なども老化によって機能が低下していきます。
このように、内耳や神経、脳の老化が組み合わさることによって、難聴が発生すると考えられています。
なお、蝸牛の感覚細胞の老化は、高い音域に反応する入口の方からはじまるため、高い音から聞き取りにくくなっていきます。
治療の進め方
診断
症状や全身の状態のチェック、聴力検査などで、加齢以外に症状を悪化させている要因がないか確かめます。
↓
補聴器の使用
老人性難聴では、補聴器を使うことによって聴力の低下をカバーすることができます。一般には治療の対象とはなりません。
補聴器には、箱形、耳掛け形、挿入形のタイプがありますが、自分の耳の形に合ったものを選ぶようにしましょう。
なお、難聴の程度に応じて、身体障害者福祉法による補聴器の購入費補助の制度も設けられています。耳鼻咽喉科で申請書類を記入することができます。
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