外リンパ瘻(ろう)

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外リンパ瘻(ろう)

外リンパ瘻(ろう)とは、強いいきみや気圧の変化などで中耳内の圧力が変化した結果、内耳の前庭窓(ぜんていそう)や蝸牛窓が破れて、リンパ液が中耳にもれだすという病気です。

 

急激に難聴が進んだり、強いめまいが生じるなどの症状があらわれます。症状の現れ方も個人差によりさまざまであり、改善や悪化を繰り返すという場合もあります。

 

外リンパ瘻(ろう)の原因は?

 

強いいきみや急激な気圧の変化などによって、内耳窓に穴があくことが原因となります。具体的な行動には、スキューバダイビング、飛行機に乗ったことによる気圧の変化、トイレ・分娩による強いいきみ、重いものを持ち上げる、などに気をつけなければなりません。

 

治療の進め方

 

診断

鼓膜に小さな穴をあけて、リンパ液がもれているかどうかを確認します。水の流れるような耳鳴りがある場合や、中耳に圧力変化を加えたときにめまいが起こる場合は、外リンパ瘻の可能性が高まります。
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治療

頭の位置を高くして安静を保つことが大事です。ステロイド薬などを点滴する場合もあります。できるだけ早く治療を開始していれば、1週間ほどの入院で治ります。

 

ただし、頭部の損傷が原因の場合や、めまい・難聴の症状が強い場合には、破れた穴を修復する手術が必要となることがあります。

 

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