腎臓病患者の塩分の摂取制限について

塩分(ナトリウム)の制限

人間の体にとって塩分は、浸透圧を調整して細胞外液量をととのえるという重要な働きをもっています。食事の際の味付けにもなくてはならない調味料です。

 

しかし、塩分を取りすぎると、それを排泄している腎臓の負担を大きくして、高血圧になり動脈硬化を促進させてしまいます。

 

日本人の塩分のとりすぎは、ずいぶん前からも指摘されています。現在でも多くの人が平均して1日に約12gの塩分をとっています。欧米型の食事が中心となり、肉やファストフードのとりすぎ、カップラーメンなどのインスタント食品が原因となっています。

 

とくに腎臓の機能が低下している腎臓病の患者の場合、積極的に塩分の摂取を工夫していかなければなりません。1日の塩分摂取量は8g以下に抑えましょう。

 

塩分が多い食品

 

食塩は、インスタント食品や調味料、漬け物などに多く含まれています。以下は食品100g当たりの食塩相当量の含有量です。

 

穀類 カップラーメン(6.9g)、そうめん(3.8g)、コーンフレーク(2.1g)、食パン(1.3g)
魚類 煮干し(4.3g)、しらす干し(4.1g)、スモークサーモン(3.8g)、あじ干物(2.0g)、しめさば(1.6g)、ししゃも(1.5g)
豆類 フライビーンズ(1.8g)、エンドウ豆(1.5g)、がんもどき(0.5g)
漬物 梅干し(22.1g)、きゅうりのぬか漬(5.3g)、ふくじん漬(5.1g)、たかな漬(5.8g)、めんたいこ(5.6g)
調味料 オイスターソース(11.4g)、とんかつソース(5.6g)、麦みそ(10.7g)、豆板醤(17.8g)、薄口しょうゆ(16.0g)、濃口しょうゆ(14.5g)、ノンオイルドレッシング(7.4g)

 

 
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