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ことばに障害があらわれる

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言語障害には「構音(こうおん)障害」と「失語症」の2種類あります。それぞれどのような症状があらわれるのかみていきましょう。

 

筋肉の麻痺によって起こる構音障害

 

構音障害は、話すときに使われる舌やくちびる、喉などの筋肉が麻痺することによって起こります。

 

ことばや文字を理解することはできますが、発音が正しくできなくなったり、話す速度、声の大きさを調節できなくなります。

 

言語中枢の損傷によって起こる失語症

 

失語症とは、高次脳機能障害の一つで、話す、書く、読む、聞く、理解するといった、ことばに関する機能全般が損なわれる症状です。

 

脳の言語中枢は、前頭葉と側頭葉の2ヶ所にわけられており、どちらが損傷を受けたかによって症状が異なります。

 

運動性失語 ことばを理解することはできるが、発語ができない
感覚性失語 スムーズに話すことはできても間違えたり、聞くときにことばの意味が理解できない
全失語 ことばの理解も発語もできなくなる

 

失語症の症状の例

 

  • 意味のないことばを発してしまう
  • 考えているのとは別のことばが口に出てしまう
  • 頭の中でイメージしたものをことばに置き換えられない
  • 単語の音の順番が入れ替わってしまう
  • 文字を書くことができない
  • 書きたい文字とは違うことばを書いてしまう
  • 聞いたことばを書くことができない
  • 読んだことばが理解できない
  • 聴覚は正常なのに、聞いたことばが理解できない
  • 単語は理解できるが、文章は理解できない など

 

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