スポンサード リンク


排尿障害にも注意

脳出血,くも膜下出血,症状,治療,脳梗塞

 

脳卒中の後遺症として、排尿障害もよくみられます。排尿障害というと、腎臓が悪いのかなと思うかもしれませんが、脳の領域には排尿をコントロールする部分があり、そこが損傷を受けることで起こります。

 

  • うまく排尿できない・・・膀胱の筋肉が麻痺し、たまった尿を押し出すことができない
  • 頻尿・・・膀胱に十分な量の尿をためることができず、ひんぱんに尿意を感じる
  • 失禁・・・尿意を我慢しきれず、失禁してしまう

 

頻尿や失禁は、専用の下着やパッドでケアしていきます。尿が出にくい場合は、膀胱にバルーンカテーテルを通して導尿を行います。

 

視覚障害

 

脳の視覚にかかわる領域が損傷を受けると、視覚障害が起こります。

 

  • 物が二重に見える・・・左右の眼球の動きがずれると起こる。片側の目だけで見ると正常だが、両目で見るとブレる
  • 視野の片側が欠ける・・・右脳が損傷を受けた場合は左側、左脳が損傷を受けた場合は右側の視野が欠ける

 

痛みやしびれ

 

傷がないのに痛みやしびれなどの症状があらわれることがあります。これを疼痛性障害といいます。患部を温める物理療法や、鎮痛剤で痛みを和らげます。

 

スポンサード リンク

排尿障害・視覚障害・疼痛性障害 | 脳卒中の後遺症関連エントリー

体の片側に現れる麻痺 | 脳卒中の後遺症
麻痺が起こるのはよく知られていますが、特徴的なのは、脳の損傷とは反対側に麻痺が現れるというものです。これは人間の体のしくみが関係しています。
ことばが不自由になる言語障害 | 脳卒中の後遺症
後遺症によって言語障害が起こると、コミュニケーションを取りにくくなります。ただし、患者さんの知性や感情はそのまま保たれています。そのことを念頭に置いて接しましょう。
ものが飲み込みにくくなる嚥下障害 | 脳卒中の後遺症
食べものや飲みものを飲み込む機能が低下することを「嚥下障害」といいます。脳卒中の急性期の半分以上の患者さんにみられます。高齢者は「誤嚥性肺炎」にも注意が必要です。
失行・失認などの高次脳機能障害 | 脳卒中の後遺症
脳が損傷することにより、物事を理解したり、判断するといった機能が低下します。これを高次脳機能障害といいます。失行・失認・失語症などがみられます。
うつ・幻覚などの精神症状 | 脳卒中の後遺症
脳卒中の後遺症は、精神症状としてあらわれることもあります。うつ、幻覚、不眠、感情失禁などが起こり、人の性格が変わったようにみえます。
脳血管性認知症 | 脳卒中の後遺症
脳卒中から認知症を発症する場合があり、これを脳血管性認知症といいます。アルツハイマー型と違い、症状のあらわれ方や進み方にも違いがあります。
廃用症候群(生活不活発病) | 脳卒中の二次的な後遺症
安静状態が長い期間に渡って続くと、心身の機能低下が起こります。これを廃用症候群といいます。寝たきりの患者さんは特に注意が必要です。できることは自分でやって、体を動かしていくことが重要です。
褥瘡(じょくそう、床ずれ) | 脳卒中の二次的な後遺症
長い時間、同じ姿勢で寝ていると、体とベッドとの接触部分の血行が悪くなって、周辺組織が壊死を起こします。これを褥瘡(じょくそう)または床ずれといいます。介護者はこまめに体位を変えてあげましょう。