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心の病にも要注意!

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脳卒中の後遺症は、身体だけでなく、精神面にもあらわれることがあります。原因は脳の損傷のほか、病気になったショックで起こることもあります。

 

もっともよくみられるのが、うつ症状です。なんとなく元気がないように見える、ものごとへの興味や意欲を失う、食欲不振、あまり動いていないのに疲れやすい、といったものです。

 

脳卒中の発症後、少し経過してから起こることが多いので、「脳卒中後うつ」と呼ばれることもあります。

 

また、感情面に障害としてあらわれることがあります。イライラして怒りっぽくなったり、極端に頑固になったり、些細なことで泣いたり笑ったりするなど、感情をコントロールすることができなくなります。これを「感情失禁」といいます。

 

夜になると、急に興奮して騒いだり、意味のわからない言動がみられる場合は、「夜間せん妄」の可能性があります。せん妄は、一時的に起こる軽度の意識障害で、記憶や思考が混乱するので、激しく動き回ったりします。

 

せん妄とともに、実際にはないものが見えたり聞こえたりする幻覚・幻聴を伴う場合もあります。

 

精神症状に対しては、カウンセリングで対処していくほか、薬物療法(睡眠薬・向精神薬)を行います。

 

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うつ・幻覚などの精神症状 | 脳卒中の後遺症関連エントリー

体の片側に現れる麻痺 | 脳卒中の後遺症
麻痺が起こるのはよく知られていますが、特徴的なのは、脳の損傷とは反対側に麻痺が現れるというものです。これは人間の体のしくみが関係しています。
ことばが不自由になる言語障害 | 脳卒中の後遺症
後遺症によって言語障害が起こると、コミュニケーションを取りにくくなります。ただし、患者さんの知性や感情はそのまま保たれています。そのことを念頭に置いて接しましょう。
ものが飲み込みにくくなる嚥下障害 | 脳卒中の後遺症
食べものや飲みものを飲み込む機能が低下することを「嚥下障害」といいます。脳卒中の急性期の半分以上の患者さんにみられます。高齢者は「誤嚥性肺炎」にも注意が必要です。
失行・失認などの高次脳機能障害 | 脳卒中の後遺症
脳が損傷することにより、物事を理解したり、判断するといった機能が低下します。これを高次脳機能障害といいます。失行・失認・失語症などがみられます。
排尿障害・視覚障害・疼痛性障害 | 脳卒中の後遺症
脳卒中の後遺症として、頻尿や失禁などの排尿障害もよくみられます。また、視野の片側が欠けたり、傷がないのに痛みやしびれを感じることがあります。
脳血管性認知症 | 脳卒中の後遺症
脳卒中から認知症を発症する場合があり、これを脳血管性認知症といいます。アルツハイマー型と違い、症状のあらわれ方や進み方にも違いがあります。
廃用症候群(生活不活発病) | 脳卒中の二次的な後遺症
安静状態が長い期間に渡って続くと、心身の機能低下が起こります。これを廃用症候群といいます。寝たきりの患者さんは特に注意が必要です。できることは自分でやって、体を動かしていくことが重要です。
褥瘡(じょくそう、床ずれ) | 脳卒中の二次的な後遺症
長い時間、同じ姿勢で寝ていると、体とベッドとの接触部分の血行が悪くなって、周辺組織が壊死を起こします。これを褥瘡(じょくそう)または床ずれといいます。介護者はこまめに体位を変えてあげましょう。