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脳卒中から認知症が現れることも
脳卒中に伴って認知症を発症する場合があります。一般的に認知症と呼ばれるものは「アルツハイマー型認知症」といいますが、脳卒中による認知症は「脳血管性認知症」と呼ばれ区別されています。
認知症の主な症状である記憶障害は、単なるもの忘れとは違い、体験そのものを忘れてしまうのが特徴です。たとえば、夕食のメニューが思い出せないのはよくあるもの忘れですが、夕食を食べたこと自体まで忘れてしまうのは認知症の可能性があります。
ただし、言語障害や失行・失認などの高次脳機能障害も認知症と似たような挙動をとることがあるので、専門医の診察を受けることがたいせつです。
認知症の主な症状
中核症状(ほぼすべての人に見られる)
記憶障害 | 新しいことを覚えられない、よく知っているはずのことを思い出せない |
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見当識障害 | 時間や場所など、自分がおかれている環境を正しく把握することができない |
計算力障害 | 簡単な足し算や引き算など、初歩的な計算ができない |
周辺症状(人によって現れ方や程度が異なる)
うつ | 元気がない、意欲を失うなど |
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妄想 | 実際には起こっていないのに、何かされたと思い込む |
情緒障害 | 感情の起伏が激しくなったり、反対に無感動になる |
その他 | 徘徊、異食、失禁、暴力など |
活動的な生活で認知症の進行を抑える
認知症を完全に治す治療法はまだありませんが、病状の進行を遅らせることはできます。残された機能を維持しながら、日常生活に支障が出る症状を軽減していくことが目的となります。
中心となるのは薬物療法で、行動や心理症状を改善するために、抗精神病薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、睡眠薬のほか、漢方薬が使われることがあります。
薬物以外の治療法としては、脳を活性化させ、無理のない範囲で活動的な生活を送ることが重要です。音楽を聴いたり歌ったりする音楽療法、芸術を用いて心の病気を治療する芸術療法、花と緑で人を癒す園芸療法、動物とのふれあいを通じて感情の安定をめざすアニマルセラピーなどがあります。
さまざまな体験を通じて新しい刺激を得ることで、認知症の進行を遅らせるのに役立ちます。
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脳血管性認知症 | 脳卒中の後遺症関連エントリー
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