腎臓病の予防について
腎臓病は、生活習慣病のひとつです。腎機能を保っていくためには、日々の生活から見直す必要があります。
血圧の管理
高血圧は腎臓病の大きな原因であると同時に、脳卒中や糖尿病などのさまざまな病気の原因にもなっています。高血圧と診断されたら、そのまま放置せずに毎日、血圧計でチェックして管理していきましょう。
降圧薬を服用している方は、勝手に服薬をやめてはなりません。必ず医師の指示に従ってください。
肥満を予防する
早寝早起きの規則正しい生活を送って、肥満にならないように注意しましょう。肥満になると、腎臓に流れる血液の量が増えるため、腎臓に多くの負担がかかるようになります。たんぱく尿が出る原因になります。
食事の際は、食塩や脂質を取り過ぎないようにして、バランスのとれた食事を目指しましょう。
ただし、急激な減量は、体調を崩したり、リバウンドを招く要因となります。肥満の専門医の指導のもとで適切に減量してください。
適度な運動をする
運動不足も生活習慣病の原因となります。ウォーキングや軽いスポーツなどで脂肪を燃焼すれば、肥満も防ぐことができます。
運動を始めるときは、一気に負担の大きいことをせずに、散歩などから徐々に体を慣らしていきましょう。
水分をこまめに補給する
尿をつくる腎臓の負担を軽くするためにも、水分は十分取りましょう。暑い日や運動時は、とくにこまめに水分補給をしましょう。(ただし、むくみなどの症状がある場合は、医師に相談してください。)
感染症に注意する
ふつうの風邪や泌尿器の細菌感染が腎臓病の原因になることもあります。うがい、手洗いは基本として、毎日入浴して体を清潔に保ちましょう。
お酒は控えめに、タバコは吸わない
お酒は少量であれば体に良いのですが、飲み過ぎは腎臓や肝臓にも良くありません。また、タバコは体にとって有害なので、できる限り禁煙していきましょう。
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