血圧を家庭で測って腎臓病を予防しよう

高血圧が腎機能を悪化させる!

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腎臓病を予防するためには血圧コントロールが重要です。血圧が高くなると動脈硬化を引き起こし、腎臓につながる動脈も硬くなります。

 

すると、腎臓や糸球体に流れ込む血流が減ったり、糸球体そのものが硬くなったりして腎機能が低下します。高血圧が原因となって腎臓の血管が動脈硬化を起こす腎臓病は腎硬化症と呼ばれています。

 

腎硬化症は腎機能の低下がそれほどは早くありませんので、血圧コントロールをしっかり行うことで、腎不全の進行を止めることができます。血圧に無関心の人も多いですが、様々な病気と密接に関わっていますので、自分の血圧の数値を把握しておきましょう。

 

血圧は病院より自宅で測ろう

 

血圧を測るのは、しっかりとした医療機関で行うほうが正確でいいと思われがちですが、実はそうではありません。医療機関で測定する血圧を「外来血圧」といいますが、外来血圧は不正確な数値になることが多いのが問題となります。

 

その理由は、患者さんが医療者と接するときに感じる心理的ストレスや緊張が影響しているためです。ふだんより血圧が上がるので「白衣高血圧」とも呼ばれていますが、なかには逆に血圧が低くなる人もいます。

 

一方、家庭で自己測定器を使って測る血圧の「家庭血圧」は、実際の血圧を最もよく反映する方法です。血圧計も現在では数千円で購入できますので、正確な数値を知るためにぜひ自宅で測るようにしましょう。

 

家庭血圧のメリット

  • 数値のバラつきが少なく実際の血圧を反映している
  • 長期の血圧管理が楽になる
  • 服薬や受診の意識が高くなる
  • 1日や季節の血圧の変化がわかりやすい
  • 薬の効果を評価しやすい

 

測るタイミングは、朝と夜の1日2回です。血圧は朝は高めになり、夜は低めになるのが一般的です。入浴時や飲酒時は血圧の変動が大きくなるので、時間をあけて測定しましょう。

 

腎臓病を予防していく場合、収縮期血圧が125mmHg以下、拡張期血圧が75mmHg以下を目標にします。

 

 
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腎臓の働きとは
腎臓は、体の中にある老廃物を尿として排泄し、血液中の水分や体液のバランスを整える重要な働きをしています。腎臓の機能が弱ってくると、さまざまな腎臓病になってしまいます。
腎臓病とはどのような病気なのか
腎臓病という言葉は知っていても、実際にどんな病気なのか知らない人は多くいます。生活習慣病のひとつであることを自覚しましょう。
腎臓病の自覚症状
腎臓病の自覚症状として、尿の色の変化、体のむくみ、高血圧などの症状を紹介しています。気づきにくい症状もあるので注意しましょう。
腎臓病の早期発見には検尿と血圧測定
腎臓病を早期に発見するためには、定期的に検査して異常をいち早く見つけることが大切です。腎臓病の検査には、尿検査と血圧測定があります。
腎臓病の予防のためにできること
腎臓病は生活習慣病のひとつなので、高血圧にならないように適度な運動をして、肥満を予防することが大切です・。お酒やタバコも控えめにしましょう。
尿毒症の症状と治療法
腎不全が進行して腎機能が低下すると、尿毒症になるおそれがあります。人工透析の普及で生存率は高まりましたが、さまざまな症状をまねくため危険な状態となります。
尿の異常は腎臓病のサインかも
腎臓のはたらきなどが障害されると、尿に影響が出てきます。腎臓の危険なサインの第一は尿の異常に現れます。いつもと違う尿が出たら、放置してはいけません。
病気のサインが現れたら腎臓内科や泌尿器科を受診する
尿の色や臭い、泡立ちなどの異常に気付いたときには、腎臓内科などで腎臓病の検査を受けるようにしましょう。かかりつけ医に相談する方法もあります。
膀胱炎を起こすと腎臓病になるの?
気になる膀胱炎と腎臓病の関係について解説しています。とくに女性の場合、男性に比べて尿道が短いため、膀胱炎を起こしやすくなることに注意しなければなりません。