Q.腎臓病は遺伝しますか?

遺伝の可能性について

父親がIgA腎症を発症して、その後腎不全になりました。息子である私にも遺伝するのではないでしょうか?

日本ではIgA腎症の患者が非常に多いのですが、初期段階ではほとんど症状がないため、腎機能がかなり低下しないと発見されるケースも少なくありません。

 

ご質問のIgA腎症の遺伝性についてですが、現在のところは、遺伝との明確な関係は指摘されていません。

 

ただし、まれに家族内で発病することはわかっています。このため、原因となっている免疫グロブリンの異常に、遺伝的な要因があると考える人もいます。

 

腎臓病のなかで遺伝と強く関係しているのは、糖尿病性腎症です。その原因となっている糖尿病が、体質的な遺伝とも深い関係があるのはよく知られています。

 

ただ、日常生活をしっかり管理していれば、あまり遺伝を気にする必要はないでしょう。肥満の予防、血圧の管理、適度な運動、感染症対策などに気をつければ、予防は十分可能です。

 

年に一度の健康診断も受けましょう。

 

 
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Q.子供が腎臓の病気で退院。学校生活で注意させることは?
子供が腎臓病を発症していた場合は、学校生活で運動制限が必要になります。再発することもあるので、保護者は気を配りましょう。
Q.性生活は腎臓に悪いですか?
腎臓病の方でも、通常の範囲内なら性生活を特に規制する必要はありません。ただし、腎機能が極端に低下している人は、控えるように指導されます。
Q.機能しなくなった腎臓は体内に残しても問題ない?
機能が低下した腎臓でも、わずかに働いている可能性がある場合は、摘出せずに体内に残します。ただし、癌が発生する場合もあるので、定期検査でチェックしましょう。
Q.透析治療の患者でも旅行は大丈夫ですか?
透析療法を受けていても、病状が安定していれば、国内・海外旅行も可能です。旅先で透析施設があるかどうか調べておくことが重要です。
Q.腎生検をすすめられたのですが、痛みなどはありませんか?
腎生検は腎臓に針を刺して検査するという方法から、恐怖心を抱く患者さんも多いようです。ただ、麻酔をするので痛みはなく、出血もごく軽くで済みます。
Q.腎臓が悪いと妊娠・出産は難しいですか?
妊娠中は体のバランスも変化します。妊娠中は尿たんぱくが出やすくなるので注意しましょう。腎臓病のステージによって経過を見ていきます。
Q.CKDですがインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫?
感染症を予防するために、腎臓病の患者さんもワクチンの接種をしておきましょう。インフルエンザワクチンのほか、女性は子宮頸がんワクチンを受けておくのが望ましいです。
Q.腎不全になると皮膚のかゆみや背中に痛みが出てくる?
慢性腎臓病(CKD)が進行すると、皮膚のかゆみを訴える人が多くなります。ただし、加齢による湿疹の一種である場合もあります。
Q.別の病気の手術で腎機能が低下してしまうことはある?
腎臓病患者さんに別の病気が見つかり、手術を受けることになっても、腎機能を損ねてしまうトラブルを心配する必要はありません。細心の注意を払って手術計画を立てます。
Q.腎不全になると水分の摂取量に制限はありますか?
腎機能が低下してくると水分の制限が必要になるので、料理も工夫しなければなりません。ただし、脱水も悪影響を及ぼすので、うまくコントロールする必要があります。
Q.CKDですが血圧が下がりすぎて心配です・・・
血圧が下がりすぎると、立ちくらみで転倒したり、車の運転が怖くなります。逆に上がりすぎる方もいますが、薬を調節していきましょう。
Q.腎臓病だとお酒はダメ?
腎臓が悪い人でお酒を飲む機会が多い人でも、適量を守れば問題ありません。禁酒まではいかないのでほどほどに楽しみましょう。
Q.CKDになると人工透析や腎移植しか方法は残されていないのですか?
慢性腎不全になると、確かに人工透析や腎移植が治療法となります。しかし、透析導入までには時間があるので、その期間で腎機能を保つ方法を検討します。