Q.腎臓が悪いと妊娠・出産は難しいですか?

腎臓病患者の妊娠と出産

腎臓病の治療を受けており、現在ステージ1です。将来結婚して子供がほしいのですが、出産は可能でしょうか?

腎臓が悪いからといって妊娠や出産ができなくなるというわけではありません。
ただ妊娠中は、体内に別の命が宿るわけですから、環境が大きく変わって「妊娠高血圧症候群」が起こることがあります。

 

これは尿たんぱくや高血圧などの症状があらわれるもので、腎不全が進行することもあります。
血圧が上がってきた場合、降圧薬の制限の関係で、母体の命を優先して中絶が必要になることがあります。

 

腎臓病がステージ1や2であれば、基本的には妊娠が可能です。主治医とよく相談して経過を見ていき、場合によっては入院しながら計画を立てていきます。

 

ただし、ステージ3以降の場合は、母体への影響が大きいため、主治医からストップがかかるでしょう。赤ちゃんは無事に生まれても、母親が人工透析になってしまうことがあります。

 

現に生きている母体の安全を優先することになっているので、強行して産むというのはできないのです。

 

 
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Q.腎臓病は遺伝しますか?
腎臓病のなかには遺伝性のものもあり、家族内で発病する場合もあります。糖尿病性腎症などがあります。
Q.子供が腎臓の病気で退院。学校生活で注意させることは?
子供が腎臓病を発症していた場合は、学校生活で運動制限が必要になります。再発することもあるので、保護者は気を配りましょう。
Q.性生活は腎臓に悪いですか?
腎臓病の方でも、通常の範囲内なら性生活を特に規制する必要はありません。ただし、腎機能が極端に低下している人は、控えるように指導されます。
Q.機能しなくなった腎臓は体内に残しても問題ない?
機能が低下した腎臓でも、わずかに働いている可能性がある場合は、摘出せずに体内に残します。ただし、癌が発生する場合もあるので、定期検査でチェックしましょう。
Q.透析治療の患者でも旅行は大丈夫ですか?
透析療法を受けていても、病状が安定していれば、国内・海外旅行も可能です。旅先で透析施設があるかどうか調べておくことが重要です。
Q.腎生検をすすめられたのですが、痛みなどはありませんか?
腎生検は腎臓に針を刺して検査するという方法から、恐怖心を抱く患者さんも多いようです。ただ、麻酔をするので痛みはなく、出血もごく軽くで済みます。
Q.CKDですがインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫?
感染症を予防するために、腎臓病の患者さんもワクチンの接種をしておきましょう。インフルエンザワクチンのほか、女性は子宮頸がんワクチンを受けておくのが望ましいです。
Q.腎不全になると皮膚のかゆみや背中に痛みが出てくる?
慢性腎臓病(CKD)が進行すると、皮膚のかゆみを訴える人が多くなります。ただし、加齢による湿疹の一種である場合もあります。
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腎臓病患者さんに別の病気が見つかり、手術を受けることになっても、腎機能を損ねてしまうトラブルを心配する必要はありません。細心の注意を払って手術計画を立てます。
Q.腎不全になると水分の摂取量に制限はありますか?
腎機能が低下してくると水分の制限が必要になるので、料理も工夫しなければなりません。ただし、脱水も悪影響を及ぼすので、うまくコントロールする必要があります。
Q.CKDですが血圧が下がりすぎて心配です・・・
血圧が下がりすぎると、立ちくらみで転倒したり、車の運転が怖くなります。逆に上がりすぎる方もいますが、薬を調節していきましょう。
Q.腎臓病だとお酒はダメ?
腎臓が悪い人でお酒を飲む機会が多い人でも、適量を守れば問題ありません。禁酒まではいかないのでほどほどに楽しみましょう。
Q.CKDになると人工透析や腎移植しか方法は残されていないのですか?
慢性腎不全になると、確かに人工透析や腎移植が治療法となります。しかし、透析導入までには時間があるので、その期間で腎機能を保つ方法を検討します。