子供が腎臓病に 日常生活で注意することは
子供がネフローゼ症候群という病気になって、しばらく入院していました。無事に退院できたのですが、学校や日常生活でとくに注意することはありますか?
子供がかかりやすい腎臓病のひとつがネフローゼ症候群です。なかでも、糸球体に微小な変化が起こる「微小変化型ネフローゼ」は、学齢期前の子どもに多く発症することがわかっています。
主治医から退院後の生活指導を受けているはずですので、まずはそれに従いましょう。日常生活においては、規則正しい生活習慣を身につけるように気を配ります。
学校生活においては、運動のし過ぎに注意しなければなりません。基本的に安静に過ごさないといけないので、激しいスポーツをするクラブ活動は避けます。体育の授業も見学することになります。
ただし、成長期の子供の場合、あまり運動制限をすると、大きなストレスがかかって、心身に悪影響を及ぼす可能性もあります。専門医とうまく連携をとって、相談しながら決めていきましょう。
なお、たんぱく尿や血尿など、再発を疑わせるような症状が出た場合は、できるだけ早く専門医の受診が必要です。学校の検尿で発覚することもよくあります。
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Q.子供が腎臓の病気で退院。学校生活で注意させることは?関連エントリー
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- 腎臓病のなかには遺伝性のものもあり、家族内で発病する場合もあります。糖尿病性腎症などがあります。
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- 腎臓病の方でも、通常の範囲内なら性生活を特に規制する必要はありません。ただし、腎機能が極端に低下している人は、控えるように指導されます。
- Q.機能しなくなった腎臓は体内に残しても問題ない?
- 機能が低下した腎臓でも、わずかに働いている可能性がある場合は、摘出せずに体内に残します。ただし、癌が発生する場合もあるので、定期検査でチェックしましょう。
- Q.透析治療の患者でも旅行は大丈夫ですか?
- 透析療法を受けていても、病状が安定していれば、国内・海外旅行も可能です。旅先で透析施設があるかどうか調べておくことが重要です。
- Q.腎生検をすすめられたのですが、痛みなどはありませんか?
- 腎生検は腎臓に針を刺して検査するという方法から、恐怖心を抱く患者さんも多いようです。ただ、麻酔をするので痛みはなく、出血もごく軽くで済みます。
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- 血圧が下がりすぎると、立ちくらみで転倒したり、車の運転が怖くなります。逆に上がりすぎる方もいますが、薬を調節していきましょう。
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- 腎臓が悪い人でお酒を飲む機会が多い人でも、適量を守れば問題ありません。禁酒まではいかないのでほどほどに楽しみましょう。
- Q.CKDになると人工透析や腎移植しか方法は残されていないのですか?
- 慢性腎不全になると、確かに人工透析や腎移植が治療法となります。しかし、透析導入までには時間があるので、その期間で腎機能を保つ方法を検討します。