予防接種は受けてもいい?
インフルエンザの予防接種を受けたいのですが、腎臓病を患っていても大丈夫でしょうか?
CKD(慢性腎臓病)の患者さんは、免疫力が低下しやすく感染症にかかりやすいと言われています。感染症は腎臓病にも悪影響なので、ワクチンを接種して予防していきましょう。
受けたほうがいいのはまずインフルエンザワクチンです。インフルエンザは普通のかぜとは異なり、38度以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が現れ、高齢者では死亡例もあります。毎年10〜12月に1回接種しましょう。
65歳以上の方や呼吸器疾患(COPD)のある方は、肺炎球菌ワクチンも受けておくと安心です。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。5年ごとに接種しますが、CKDの場合は、抗体を維持する能力が低下する人もいるので、接種の間隔が短くなることがあります。
そのほかに、女性の方は子宮頸がんワクチンも受けておくと良いでしょう。ワクチンについては安全性に不安を持っている方もいますが、現在は安全性が高まっており、接種した部位の腫れや化膿、発熱などが起こることはほぼなくなっています。
接種費用などについては、自治体(市区町村)で助成を行っているところもあるので、主治医や役所に相談してください。
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Q.CKDですがインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫?関連エントリー
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- 腎臓病のなかには遺伝性のものもあり、家族内で発病する場合もあります。糖尿病性腎症などがあります。
- Q.子供が腎臓の病気で退院。学校生活で注意させることは?
- 子供が腎臓病を発症していた場合は、学校生活で運動制限が必要になります。再発することもあるので、保護者は気を配りましょう。
- Q.性生活は腎臓に悪いですか?
- 腎臓病の方でも、通常の範囲内なら性生活を特に規制する必要はありません。ただし、腎機能が極端に低下している人は、控えるように指導されます。
- Q.機能しなくなった腎臓は体内に残しても問題ない?
- 機能が低下した腎臓でも、わずかに働いている可能性がある場合は、摘出せずに体内に残します。ただし、癌が発生する場合もあるので、定期検査でチェックしましょう。
- Q.透析治療の患者でも旅行は大丈夫ですか?
- 透析療法を受けていても、病状が安定していれば、国内・海外旅行も可能です。旅先で透析施設があるかどうか調べておくことが重要です。
- Q.腎生検をすすめられたのですが、痛みなどはありませんか?
- 腎生検は腎臓に針を刺して検査するという方法から、恐怖心を抱く患者さんも多いようです。ただ、麻酔をするので痛みはなく、出血もごく軽くで済みます。
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- 腎臓病患者さんに別の病気が見つかり、手術を受けることになっても、腎機能を損ねてしまうトラブルを心配する必要はありません。細心の注意を払って手術計画を立てます。
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- 腎機能が低下してくると水分の制限が必要になるので、料理も工夫しなければなりません。ただし、脱水も悪影響を及ぼすので、うまくコントロールする必要があります。
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- 血圧が下がりすぎると、立ちくらみで転倒したり、車の運転が怖くなります。逆に上がりすぎる方もいますが、薬を調節していきましょう。
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- 腎臓が悪い人でお酒を飲む機会が多い人でも、適量を守れば問題ありません。禁酒まではいかないのでほどほどに楽しみましょう。
- Q.CKDになると人工透析や腎移植しか方法は残されていないのですか?
- 慢性腎不全になると、確かに人工透析や腎移植が治療法となります。しかし、透析導入までには時間があるので、その期間で腎機能を保つ方法を検討します。