透析は回避できるのか
CKDと診断されるともう人工透析か腎移植しかすることはないのですか?
検査で慢性腎臓病と診断されると、医師からは「いずれは人工透析が必要になります」と宣言されます。たしかに、現状ではほとんどの医師が、CKDが進行したら人工透析か腎移植しか方法はないと考えています。
人工透析に健康保険が適用されてからは多くの患者さんが救われるようになりましたが、透析を始めると腎臓はほとんど機能しなくなって、途中でやめることはできなくなります。体がだるくなってやる気も起きなくなるので、透析だけは避けたいと考えている方は非常に多いです。
ただ、診断されてから実際に人工透析を受けるようになるまでには、数ヶ月〜数年後と時間があります。その間に、血圧コントロール、食事療法、薬物療法、生活習慣の見直しで、腎機能を保つ方法も残されています。
自分の腎機能を正確に知ることで、生活の質を保っていくことも可能ですので、医師や栄養士としっかり連携して治療を進めてください。
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Q.CKDになると人工透析や腎移植しか方法は残されていないのですか?関連エントリー
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- 腎臓病のなかには遺伝性のものもあり、家族内で発病する場合もあります。糖尿病性腎症などがあります。
- Q.子供が腎臓の病気で退院。学校生活で注意させることは?
- 子供が腎臓病を発症していた場合は、学校生活で運動制限が必要になります。再発することもあるので、保護者は気を配りましょう。
- Q.性生活は腎臓に悪いですか?
- 腎臓病の方でも、通常の範囲内なら性生活を特に規制する必要はありません。ただし、腎機能が極端に低下している人は、控えるように指導されます。
- Q.機能しなくなった腎臓は体内に残しても問題ない?
- 機能が低下した腎臓でも、わずかに働いている可能性がある場合は、摘出せずに体内に残します。ただし、癌が発生する場合もあるので、定期検査でチェックしましょう。
- Q.透析治療の患者でも旅行は大丈夫ですか?
- 透析療法を受けていても、病状が安定していれば、国内・海外旅行も可能です。旅先で透析施設があるかどうか調べておくことが重要です。
- Q.腎生検をすすめられたのですが、痛みなどはありませんか?
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- 腎機能が低下してくると水分の制限が必要になるので、料理も工夫しなければなりません。ただし、脱水も悪影響を及ぼすので、うまくコントロールする必要があります。
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- 血圧が下がりすぎると、立ちくらみで転倒したり、車の運転が怖くなります。逆に上がりすぎる方もいますが、薬を調節していきましょう。
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- 腎臓が悪い人でお酒を飲む機会が多い人でも、適量を守れば問題ありません。禁酒まではいかないのでほどほどに楽しみましょう。