ぜんそくのさまざまな検査方法
気道過敏性試験
気道の過敏性を調べるために、発作を起こしやすくする薬を使用して検査をします。検査の信頼性はかなり高いですが、気道の状態が悪いときは試験を行うことはできません。
具体的な検査内容は、いくつかの段階の濃度を用意した薬を、低濃度のものから2分ずつ吸入していくというもので、呼吸機能が低下する段階を調べて過敏性を判断します。
血液検査
血液検査は、アレルゲンが誘因となりやすい乳幼児によく使われる方法です。血液を採取し、アレルゲンが入っている容器に混ぜてその反応を見ます。
さらにRAST法とMAST法の2種類があり、RAST法では、1+〜6+の6段階でアレルゲンに対する感度を調べます。MAST法では、一度に多くの種類のアレルゲンについて検査ができ、体内に有する抗体によってアトピー体質が分かります。
好酸球検査
好酸球とは白血球の1種であり、ぜんそく患者の気道によく見られます。好酸球が多いと気道の粘膜に炎症がおきて、気道過敏症になっていることがあります。痰などから採取して検査をしていきます。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)
鼻にクリップを付けて口にマウスピースをくわえて息を吐き、肺活量や肺の機能を調べます。測定器は、オートスパイロメーターというものを使用します。看護師や臨床検査技師の指示に従って一気に息を吹きましょう。
他には、最大呼吸流速、末梢気道の数値などを測定します。
アレルゲン吸入テスト
アレルゲンの入ったエキスを低濃度から吸入させて、発作がおこるかどうかを調べます。アレルゲンを特定しやすい方法なので、他の方法で正確に検査できなかった場合などに使用されます。
ただし、発作を誘発する危険性もあるので、施設が整った専門機関で実施されることになります。
環境誘発テスト
特定の環境下(排気ガス、タバコの煙など)に原因があると疑われる場合に行います。
・他の検査方法には、胃カメラ、気管支鏡検査、心電図検査、胸部CT検査などがあります。
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