小児喘息はアトピー型が多い
小児ぜんそくのほとんどは1〜2才に発症し、12〜13歳までは約7割がかかります。小児ぜんそくの場合は、事前に兆候が見られることが多くあります。
かぜを引きやすくなっていたり、咳がでていたり、下痢になっていたりしていると、いつのまにかぜんそくを発症しているケースが多いです。
また、小児ぜんそくは比較的寛解(かんかい)しやすいことも特徴です。寛解とは、病気自体は完治しなくても問題ない程度にまで状態が良くなることをいいます。
ただし、一度寛解しても、過労やストレス、感染症などをきっかけにして成人になってから発症する事例もあるので注意しましょう。成人ぜんそくへの持ち越しの場合もあります。
小児ぜんそくの9割がアトピー型
小児ぜんそくのほとんどが、アトピー型であることが分かっています。その原因となっているアレルゲンには、ダニやほこりなどのハウスダストがあります。
発症には体質が大きく関係しており、家族や親戚にアレルギー体質の人がいる場合、こどもがぜんそくになる可能性は高くなります。
他のアレルギー疾患
アレルギー体質のこどもは、さまざまなアレルギー疾患にかかることがあります。これを「アレルギーマーチ」といいます。
■乳児疾患
0〜2ヶ月ごろに多く見られます。顔や額などに赤い小さな湿疹ができますが、自然に治る場合がほとんどです。
■アトピー性皮膚炎
2ヶ月ごろから多く見られるようになり、顔、手足の関節などにかゆみのある湿疹ができます。皮膚が赤く腫れて外見からも分かります。
■アレルギー性鼻炎
6歳ごろから見られるようになります。くしゃみを繰り返し、鼻をこすったり、鼻水が多く出ます。鼻血を出す場合もあります。
■アレルギー性結膜炎
6歳ごろから見られるようになり、目の周りが赤くなって、かゆみがでたり、湿疹がでたりします。
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