ぜんそくと合併しやすい病気
アレルギー性鼻炎
ぜんそくの患者さんは、アレルギー性の病気にもかかりやすいという特徴があります。そのなかでもとくに多いのが、アレルギー性鼻炎になります。ぜんそくの患者さんの半数以上にみられます。
ぜんそくでは、気管や気管支の粘膜に炎症を起こしますが、アレルギー性鼻炎では、鼻腔、咽頭(のど)などの粘膜に炎症が起こります。
治療には薬物療法が適用されます。ぜんそくとアレルギー性鼻炎が、同時にあらわれるとは限らず、どちらか一方の症状のみが出ている場合もあります。
花粉症ぜんそく
花粉症ぜんそくは、花粉症が原因で発作を誘発するというものです。花粉症も日本人に多い病気であり、スギやヒノキなどの植物の花粉によるアレルギーで、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状があらわれます。
花粉症ぜんそくと分かったら、ぜんそくの治療とともに、花粉を生活環境から遠ざけることも必要になってきます。市販されている花粉症対策グッズ、空気清浄機などを使って、できるだけ花粉と接触することのないようにしましょう。外出時にはマスク、サングラスで防いで、衣服も花粉が付きにくいような素材のものを選ぶようにすることも大切です。
症状を抑えるには、花粉が飛び始める春先より前に、抗アレルギー薬などを服用すると効果があります。
息切れにも注意
ぜんそくを患っている人が体に無理をさせると、息切れ症候群になってしまうことがあります。症状もさまざまあり、
- 動悸を感じる
- 背中が痛くなる
- 頭がぼーっとする
- 疲れやすくなる
- 思考力が低下する
などがみられることもあります。これはちょうど酸欠状態の症状と一致しており、安静して酸素吸入をおこなうと、症状は改善されます。
仕事などで無理に体に負担をかけることは良くありません。気になるような症状があらわれはじめたら、早めに医療機関で受診するようにしましょう。
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