とってもお得な高額療養費制度とは?
普段から健康に気を使っている人でも、予期せぬケガや病気で、1ヶ月の医療費がものすごく高くなってしまうことがあります。仕方がないからといって、正直にそのままの金額を支払う必要はありません。
医療費の自己負担額を軽減できる公的な制度に「高額療養費制度」というものがあります。これは、健康保険の加入者に対して、1ヶ月の医療費が一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合に、その差額が支払われます。
「個人ごと」「医療機関ごと」に医療費が計算され、期間は月の初めから月末まで(1日〜31日)までとなっています。また、同じ医療機関内でも外来・入院・歯科・医科は別々に計算されるので注意しましょう。
高額療養費の計算の例
計算例として、70歳未満・年収約370万〜770万円の人が、100万円の医療費を窓口負担(3割)で30万円支払った場合をみていきます。
ひと月あたりの自己負担限度額は「80100円+(医療費-267000円)×1%」で計算されます。計算すると87430円となり、高額療養費として300000円-87430円=212570円が支給され、実際に窓口で負担する額は87430円となります。
(出典:厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ)
自己負担限度額(上限額)は年齢や所得によって異なる
高額療養費制度の毎月の上限額は、保険加入者が「70歳未満」と「70歳以上」で異なっています。
70歳以上の方の上限額
70歳未満の方の上限額
(出典:厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ)
入院がふた月にまたがると制度が利用できない
高額療養費制度は1ヶ月単位で計算されるので、入院がふた月にまたがってしまうと、上限額が分割されて制度が適用できない場合があります。月をまたぐと、計算上は1ヶ月の支払いが一定額以下になってしまうからです。
このため、入院することがあらかじめわかっていれば、月初めに入院してふた月にまたがらないように気をつけると、医療費をうまく抑えることができます。入院計画については病院側とよく話し合って決めましょう。
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1ヶ月の医療費が高額になったら高額療養費制度を利用しよう関連エントリー
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- 病院の夜間・早朝・休日の受診や調剤は、料金が割増しになってしまいます。緊急を要する場合は仕方ありませんが、昼間に行けるようであれば、なるべく行ったほうが安くすみます。
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- 最近では大学病院などでクレジットカードで支払いができるところが増えています。医療費を窓口で現金払いしている人がまだまだ多いですが、リスクを考えるとクレジットカード払いにしたほうが安全です。ポイントが貯まるというメリットもあります。
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- 医療費控除の申告には領収書やレシートなどが必要になります。ゴミだからといって捨ててしまうと、損をしてしまうので注意しましょう。保管する場所をしっかり決めておくとよいでしょう。
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- 入院したときに個室を利用すれば差額ベッド代が発生します。相部屋よりプライバシーが保たれていて、個人用の収納設備もあるので、療養には適しています。ただし、自分には必要が無いと思えば、費用を節約するためにも、あえて利用しなくてよいでしょう。
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- 微熱や軽い風邪でも、日本人は病院に足を運ぶ傾向があります。症状が重ければ受診は仕方ありませんが、毎回風邪のたびに病院にかかるのは、医療費のムダになります。自宅でゆっくり休むことで治ります。
- 安易な救急車の利用は控えよう
- 救急車は本当に必要な患者が利用しなければなりません。病院までのタクシー代わりに気軽に利用したりするのはやめましょう。患者本人にとっても医療費と時間のムダです。
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